2015/01/25

バター砂糖を使わないパウンドケーキ

バター・砂糖なしでちゃんとふくらむケーキを作る。素朴な甘みがおいしいバナナパウンドケーキ。というか、バター使ってないので細かいことを言うとパウンドケーキではないのだけれど。


パウンドケーキを家で焼くようになって、わが子がおやつにもりもり食べても安心なバター・砂糖なしのケーキを焼くことを思い立った。
レシピを探してみると、バターの代わりに何か油脂類を入れたりベーキングパウダーで膨らませたりするものが多かった。
パウンドケーキはバターの風味がいいのであってサラダ油なんかで代用するのはどうも求めているものと違うし、ベーキングパウダーを使うのもなんだか負けた気がするので、それらも投入せずにシンプルに焼けるものを考えたのだけど…。

プルーンピューレやアボカドをバターの代わりにする方法を知ったりして色々試すうちに、メレンゲの泡だけでふくらませることが何とも興味をひいてしばし楽しくなってしまって。
あるときバナナを試したらふっくらとしてとてもよい感じになりこれはいいと自画自賛。これにて完成と相成った。

材料:
(18cmパウンド型1本分)
小麦粉 100g
卵 2個(100g換算)
バナナ 1本(100g強)
豆乳 60ml


1. バナナ1本から100gとって卵黄とフードプロセッサにかけ、ペースト状にする。そこに豆乳を様子を見ながら少しずつ加えて混ぜる。クリームのように少しもったりするくらいで止める。
豆乳を加えるのは、後で粉とメレンゲとあわせるときに流動しやすいように。バナナと卵黄だけだと固くて、粉とあわせるときにメレンゲの泡がつぶれやすくなってしまう。豆乳でなくてもいいが、さらさらし過ぎず適度な粘度があるので扱いやすいと感じる。


2. メレンゲを作る。卵白を泡立て器で泡立て、卵液が見えないぐらいになったら、1で残しておいたバナナをすりつぶしながら少しずつ加えてさらに泡立てる。
卵白だけだとメレンゲの泡が壊れやすいが、普通は砂糖を入れるところで代わりにバナナを入れていくと、砂糖を使ったときのようなつやは出ないものの、ぴんと角が立つしっかりした状態になる。ほどよい固さになったところで止める。


3. バナナペーストにメレンゲ3分の1を入れて均一にまぜる。粉の半分を入れ、粉が見えないぐらいになるまで均一にまぜる。メレンゲ3分の1、粉の残り半分、メレンゲ残り3分の1を順に入れてそのつどまぜる。
粉を全部あわせた後もふわっとしているように。こねると泡がつぶれて膨らまなくなる。あくまでまぜあわせる。


4. 生地を型に流し入れ、180℃に予熱しておいたオーブンで25分くらい焼く。
クグロフ型でもいい。クグロフだと焼き上がり後に逆さにして冷ませるので、しぼみにくくていいかも。


バターを使っていないので食感はほろっとした感じにはならず、若干もちっとする。もっちりさせたくない場合、粉を小麦粉・コーンスターチ・アーモンドパウダー1:1:1にするとふわっとして軽い仕上がりになる。


参考:
バターケーキの基本的な作り方は『お菓子作りのなぜ?がわかる本』(相原一吉 著)に習いました。
上の手順で粉とメレンゲを3回に分けて交互に加えまぜていくところは本と同じやり方にしています。
バターと粉とメレンゲがふわっとしたまままざりあっていく様子は感動的です。